2009年、徳島県鳴門市の上野遺跡から「鬼の頭蓋骨」とおぼしき奇怪な骨が見つかった。全面が黒ずんだ不気味な色合いで覆われ、目のすぐ上からは20センチほどのツノが生えている。
専門家によれば、頭蓋骨のサイズは現代人のおよそ1.7倍もあり、正体は謎のまま。鳴門市は古来から鬼の伝承が多いことから、鬼の遺骨ではないかと騒がれている。
第一に、この頭蓋骨は日本で見つかったものではない。
海外ニュースサイトが「アメリカ・ペンシルバニア州で巨人の骨を発見!」と掲載した写真が、日本に流れてきたのだ。
ちなみに、ペンシルバニア州でツノがある骨が見つかった事実もなく、この写真自体が偽造である。海外のデマが日本でさらに広まってしまう、おなじみのパターンだ。