眉毛が太いこのイラストの男は、世界中の人々が「夢で見た」と証言している謎の人物だ。
2006年、ある神経症の女性が「何度も同じ男が夢に出てくる」 と精神科医に悩みを打ち明けたところ、他の患者も似たような夢を見たらしいとの予想だにせぬ報告が。
その後、男のイラストはネットで取り上げられ、「同じ男を夢のなかで見た」という証言が世界中から2000件も殺到。
その正体は、依然として不明のままだ。
噂の主犯は、イタリアの有名なマーケティング研究科、アンドレア・ナタレなる人物だ。
世間にデマが広まるスピードを調べるため、自分の顔をイラスト化。適当な由来をでっちあげたうえでネットに流したところ、本人も驚くほどのスピードで都市伝説になったようだ。
つまり、世界中で報告された「自分も男の夢を見た」という証言は、噂に影響されやすい人たちの思い込みだったのだ。