2011年7月、YouTubeに「人面犬」の動画がアップされた。薄暗い檻のなかで横たわる、犬のような生物が一匹。
しかし、その頭部には人間の女性の顔がつき、カメラに向かって恨めしげに何かをつぶやく。
タイトルはアラビア語表記で、直訳すると「動物の女」。撮影者や生物の正体は一切不明だが、なんとも不気味すぎる衝撃動画だ。
檻の中に女性の顔をした犬が寝ている
カメラが近づくと、目を開いて何かを訴えた
イラクの定番の見世物です
鳥人間バージョン。頭部と体のサイズがあってません
タコ人間バージョン。ここまで来るとさすがにアホらしい
動物人間ショーの舞台裏。床に空いた穴から顔を出すだけのシンプルなトリックです
2011年にアップロードされるや、すぐに100万再生を記録したネットの都市伝説だ。その真相は単純で、実はイラクでは昔から定番の出し物である。
かつて日本の縁日などでおなじみだった見世物小屋によく似たアトラクションで、参加者が掘っ立て小屋に入ると、様々な動物人間たちの姿を楽しめる。
トリックは、犬や鳥の体の作り物を置いた床に穴を開け、下から演者が首を出すだけ。
本来はコミックショーなのだが、ネットの動画は解像度が低かったため、必要以上に不気味に見えてしまったのだ。