10年前にチリのアタカマ砂漠で見つかった謎のミイラである。
いびつにゆがんだ頭部に、15センチほどの短い身体。その恐ろしい外見は、地球上に存在する生物とは思えない。超常現象研究家たちは「宇宙人が実在する動かぬ証拠」と主張し、「アタカマヒューマノイド」の呼び名をつけた。
現在、ミイラはチリの研究センターに所蔵されているが、正体はいまだ謎に包まれたままだ。
どう見ても宇宙人です
手の平に乗るほどの大きさ
人間の胎児のミイラでした
ミイラのレントゲン写真。明らかに人間の骨格です
徹底的なDNA鑑定が行われた
このミイラ、長らく謎とされてきたが、2013年4月にスペインのバスク大学が調査に乗り出し、ようやく真相が明らかになった。
X線とDNA検査によれば、ミイラの正体は「人間の胎児」。砂漠に埋もれていた理由は不明だが、何らかの理由で胎児の遺体が砂の下に隠れ、そのままミイラ化したものらしい。
10年ごしの夢を壊されてしまった超常現象研究家たちは、検査のやり直しを要求しているそうだ。