第一報を伝えたのは、中国の有名新聞紙「中国青年報」。「おぞましい突然変異のナマズ」なる記事に、福島の近海で撮影された奇形ナマズを掲載したのだ。
青い体にピンクの触手がついた異常な姿は、とてもナマズとは思えない。写真はすぐにネットで話題となり、あらためて福島原発事故による放射性物質の問題を世界中に知らしめることとなった。
思わずギョッとする見た目だが、記事の内容は完全なデタラメ。写真の生物は、フサギンポという名のスズキ目の魚だ。
岩手より北の太平洋などでは普通に見られる種で、不思議な形の触手は、岩や海藻の中に隠れるためのものである。
また、ニュースを載せた「中国青年報」は、昔から反日の傾向が強いメディアとして有名だったため、今回の事件にも政治的なふくみがありそうだ。