幽霊が移り込んだ作品として昔から有名なのが、1977年のホラー映画「サスペリア」だ。
問題の場面はオープニングから3分27秒後に現れる。タクシー運転手の首元に、苦しそうにあえぐ男の顔がうっすらとオーバーラップするのだ。
タクシー内にガラスの仕切りはなく、撮影スタッフの姿が反射した可能性はゼロ。本物の亡霊がフィルムにとらえられた、貴重な瞬間だ。
かつては日本の心霊番組の定番ネタだったが、実は監督であるダリオ・アルジェントのイタズラだったことが、本人の口から明らかにされている。
話題作りのため、普通に撮影したシーンに監督の顔を合成したもので、計画どおり世間は踊らされたわけだ。