2008年、オランダ・ロッテルダムの高層ビルに、奇妙すぎる男が現れた。ビルの壁面に巨大なツバメの巣を作り、その中に住み始めたのだ。
驚いてビルを見あげる通行人に、男は鳥のように両手を羽ばたかせてアピール。そのまま、2週間にわたって巣の中で暮したあと、こつぜんと姿を消した。男の目的と正体は、いまも謎に包まれたままだ。
男の正体は、ビルから巣が消えてから3カ月後に明らかになった。アーティストのベンジャミン・ブラドが仕掛けた現代芸術作品だったのだ。
ロッテルダムでは有名な作家だが、ビルの壁に巣を作った理由は不明。作品の意図については、いまだ何も語っていない。