東京湾の底から水揚げされたシャコを食べるときは、注意したほうがいい。人の死体を食べて成長したものである可能性が高いからだ。
昔から、東京湾からは事故死した人間の遺体が引き上げられることが多かった。シャコは雑食性なため、海底に沈んできた人の遺体を見つけると、大勢で食い散らかしてしまうのだ。
あなたが寿司屋で食べたシャコは、誰かの遺体の肉を食べたシャコなのかもしれない。
シャコは、生きた魚や甲殻類などしか食べない、俗にいう捕食性の動物だ。
普段は巣穴で獲物が通りかかるのを待ちかまえ、捕えたエサは再び巣穴に引き込んで食べるほど慎重な生物でもあるため、水死体に群がって食べることはありえない。
ただし、例えばエビやカニ、巻貝などは死体を食べてもおかしくない腐肉食の動物であるため、もし海底に人間の遺体を見つけた場合はエサとして捕獲する可能性はある。
本当に怖いのは、エビやカニのほうだったのだ。