2012年5月、週刊現代に「異常気象、壊れ始めた日本列島」なるタイトルの恐るべき記事が掲載された。
ミミズやナメクジを喰らう体長1メートルの巨大な肉食生物が、都会に大量発生しているというのだ。
この生物、切っても死なずに増殖していく性質を持ち、通称「雨上がりのエイリアン」。専門家でも大量発生の理由はわからず、さらなる巨大地震の前触れとの意見もあるという。
問題の生物は、コウガイビルなるヒルの一種で、珍しい種でもなんでもない。
特にオオミスジコウガイビルという外来種は東京を中心に分布しており、秋口ごろから地上に出始める。なかには2メートルにまで成長する個体もあり、その意味では確かにモンスターっぽい生物ではある。
が、もちろん最近になって異常発生した事実はなく、異常気象との関係もない。もし町中で見かけてもご安心を。