2013年3月、アメリカ・ニュージャージー州に住むダグ・カトラーさんは、近所の川で見たこともない不気味な生物を捕獲した。
体長は約2メートル。目や鼻はなく、大きな口に鋭いキバがビッシリと生えている。ダグさんが撮影した写真は、すぐにネット上で大評判となり、「放射線の影響」「宇宙生物」など、様々な議論を呼んだ。正体はいまだ不明だ。
ヤツメウナギを大きく見えるように撮影したトリック写真でした
体の側面に穴が並ぶのがヤツメウナギの特徴だ
別カットを見ると、捕獲された生物がさほど大きくないことがわかる
あたかもエイリアンのような不気味な外見だが、実は「ヤツメウナギ」という脊椎動物の一種。
世界中の寒冷水域に生息する生物で、どんなに大きな個体でも体長が90センチを超えることはめったにない。
つまり問題の画像は、ヤツメウナギを近距離で撮影し、巨大生物に見せかけたトリック写真だったのだ。
写真が話題になってから数週間後、発見者が撮った別カットが流出し、現在は騒ぎは収束している。