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ギロチンで首を切られても、その後もしばらくは意識が残る

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ギロチンで首を切られても、その後もしばらくは意識が残る

中世ヨーロッパの死刑に使われたギロチン。一発で首をはねるため、受刑者は即死すると思いがちだが、実は頭が飛んだあとも数秒間は意識が残っている。

その証拠に、化学者のアントワーヌ・ラヴォアジエは、自身がフランス革命で処刑された際、周囲の人間に「斬首後、可能な限り瞬きを続ける」と宣言し、実際に瞬きを行なった。

また、同じくフランス革命で処刑されたシャルロット・コルデーの顔を、斬首後に死刑執行人が叩くと、彼女の頬が紅潮し怒りの眼差しを向けてきた。


斬首後に意識が残るという説は昔から根強いが、その大半は、証拠のないエピソードか、ただの事実誤認がもとになっている。

まず、ラヴォアジエ博士の逸話だが、処刑に立ち会った目撃者の記述に同様の話は書かれておらず、あとで創られた都市伝説とみて間違いない。

同じように、シャルロット・コルデーの逸話も、たんに血のりの誤認か夕日の照り返しと考える説が主流である。

通常、人間は首を切られた瞬間に血圧が大きく下がり意識を失うため、やはり俗説とみたほうがよさそうだ。

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