近ごろあるスーパーの食品売り場で発見された「ニセのタマゴ」。
見た目は普通のようだが、炒めてもまったく卵黄の香りがせず、ゆでるとゴムのように固くなってしまう。その正体は、どうやらデンプンとゼラチンらしい。
いったい何者が、このような偽物をバラまいたかはわからない。みなさま、くれぐれもご注意を。
中国での話です
大量の炭酸カルシウム。これが、ニセの外殻に生まれ変わる
ゼラチンとデンプンを混ぜて作ったニセ卵黄。見た目は悪くないが、味は最悪
塩化カルシウムから出てきたニセ卵黄。かなり、それっぽい仕上がりです
確かに、ニセのタマゴは実在する。
具体的には、まず海藻酸ナトリウム溶液を混ぜて粘り気を出し、白身を作成。次に、黄色い色素を練りこんだゼラチンを用意し、塩化カルシウム溶液へ漬け込むと、かなり本物に近いニセの黄身ができあがる。
最後に炭酸カルシウムでニセの白身と黄身を固めると外側のカラも完成。5分とかからずインチキタマゴができあがる。
ただし、これはあくまでも中国で見つかったニセタマゴの話。日本のスーパーで、このようなインチキ商品が出回ることはないのでご安心を。