事件は、2003年2月に北海道の釧路で起きた地震報道の最中に起きた。
NHKが伝える地震速報のカメラに、ふと上空から激しく光る球体が出現。
そのまま町中の建物に激突した直後、釧路一帯に大停電が起き、周囲が真っ暗になってしまったのだ。
その後、町中のどこを探しても謎の物体が落下した形跡はなかった。
この物体が、いかにして停電を引き起こしたのかは不明だが、昨今の天変地異が、人智を超えたなんらかのパワーによって引き起こされているのは間違いない。
謎の物体が観測された動画を、もう1度見なおしてみると、光が建物に激突したあと、暗くなった画面の下のほうに、うっすらと液体のようなものがゆっくりと下がっていくのがわかる。
もうおわかりだろう。実は、この物体、カメラの表面についた水滴だったのだ。
垂れていく水が街灯の光を乱反射させたまま下がっていったせいで、あたかも視聴者には激しく光る巨大な物体が、町中に落下していったように見えたわけだ。
また、物体の光が急に激しくなったのは、画面の判定エリア(物体の距離を認識する範囲)に入った瞬間、自動的にカメラの調節機能が働き、感度が変わったせいだ。