2013年7月、動画共有サイトのYouTubeに、「千葉上空でUFOと遭遇」なるタイトルの動画がアップされた。
飛行機の窓から撮影されたとおぼしきその動画は、まず遠くに小さな光源が出現。光が少しずつ長細くなり、やがて横長な葉巻型UFOに変わっていく。
鮮明なUFOの姿は世界中で話題を呼び、米ハフィントンポストにも報道されたが、その直後になぜか動画が削除されてしまったため、「日本政府がハッキングして消したのではないか」などの憶測を呼んでいる。
最初は小さい光が、じょじょに左右に伸びていく
空港の滑走路灯だった可能性が大です
動画が撮影されたエリアは、ほぼ成田空港の場所と同じだった
滑走路灯を遠くから見ると、長い光の列に見える
日本で目撃されたUFOのなかでは、ここ数年で最高の盛り上がりを見せた事件だが、動画が削除されたあとから海外の検証サイトでチェックが行われ、ほぼ真相は解明されている。
まず、動画をよく見直すと、光は上空ではなく地上から放たれていた。さらに、動画の撮影場所を確認したところ、近くには成田空港があった。つまり、葉巻型UFOに見えたのは、航空機に滑走路の位置を示す「滑走路灯」だった可能性が非常に高い。
撮影している飛行機が滑走路灯に近づくにつれ、光が横に伸びていくかのように見えたというわけだ。